今月の観どころ・聴きどころ

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今月上演される演目のみどころをイヤホン解説員がコメントします。
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歌舞伎座 国立劇場 巡業西コース
松竹大歌舞伎
   
 歌舞伎座 秀山祭九月大歌舞伎 9月1日(金)~25日(月)
  演目 解説者 開演 終演 幕間
昼の部 彦山権現誓助劔
毛谷村
横出葵 11:00 12:17 30
仮名手本忠臣蔵
道行旅路の嫁入
青木房枝 12:47 1:20 20
極付 幡随長兵衛 市井佳代子 1:40 3:12  
夜の部 ひらかな盛衰記
逆櫓
園田栄治 4:30 6:11 30
再桜遇清水
序幕
横阪有香 6:41 7:54 10
再桜遇清水
二幕目・大詰
8:04 8:56  

*タイムテーブルは予告なく変更になる場合があります。あらかじめご了承ください。

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イヤホン解説余話
 観どころ・聴きどころ

彦山権現誓助劔 毛谷村(横出葵)
近年は、異性のいつもとは違う意外な一面に惹かれることを「ギャップ萌え」と言うそうですが、この「毛谷村」は六助とお園に「ギャップ萌え」する一幕。
六助は普段は優しく穏やかですが、いざという時頼りになり、怒ると超人的な力を発揮します。一方のお園は身長180cm以上、武芸に秀でた強い女性ですが、好きな男性の前では急にしおらしくなります。そんな二人のキャラクター自体が大きなみどころです。
イヤホンガイドでは、今回は上演されない場面の出来事にも触れ、より深くストーリーをご理解頂けるようお手伝いします。

仮名手本忠臣蔵 道行旅路の嫁入(青木房枝)

義太夫狂言の名作。十一段から成る『仮名手本忠臣蔵』の中の「八段目」の道行の所作事の、その場だけを独立させてみせる舞台です。道行というのは、ある人物がある場所へ行くまでの道のりで、その道中の風景やその様子を音楽で表したもの。
元禄十四年(1701年)、浅野内匠頭が吉良上野介への刃傷沙汰で御家断絶の処分を受け、その恨みで翌年に浅野家四十七士が討入りした事件を元にして書かれた『仮名手本忠臣蔵』の「八段目」がこの作品でございます。
加古川本蔵の娘・小浪と大星由良之助の嫡男・力弥は許婚でしたが、この事件で縁談は立ち消えとなり、本蔵の妻の戸無瀬は継母ながら娘の気持ちを察して力弥へ嫁入りさせようと娘を連れて行く、その道中を描いたものです。
江戸から山科への東海道の旅路、複雑な思いにかられながら嫁入りを楽しみに旅する母娘の情愛を、祖父の坂田藤十郎と孫の中村壱太郎で演ずる戸無瀬と小浪。奴可内を中村隼人でお楽しみに。

 

極付 幡随長兵衛(市井佳代子)
旗本奴と町奴の争いを描いた作品です。
当時の時代背景や、主人公の仕事のことなどをお話しいたします。
「男の中の男」を演じる吉右衛門の至芸をお見逃しなく!

 

再桜遇清水(横阪有香)

『再桜遇清水』は、さいかいざくらみそめのきよみず と読みます。今では大人気となっている四国・香川県の『こんぴら歌舞伎』、その記念すべき第1回目の公演(昭和60年、約30年前)に金丸座という古い芝居小屋で、古い時代の作品を復活させて江戸時代さながらの歌舞伎の空間を再現してみようというこころみにあわせて中村吉右衛門さんが中心となり、復活上演したお芝居です。
このたびは、歌舞伎座という大きな舞台にあうようにあらたに練り上げて秀山祭での上演が実現しました。市川染五郎さんが、法師の清玄と奴の浪平とを早変わりで演じわける見どころいっぱいの舞台です。ガイドも楽しくつとめさせていただきます。

 国立小劇場 九月文楽公演 9月2日(土)~18日(月・祝)

  演目 解説者 開演 終演 幕間
第一部 生写朝顔話
宇治川蛍狩りの段
明石浦船別れの段
浜松小屋の段
鈴木多美 タイムテーブルのご案内
生写朝顔話
嶋田宿笑い薬の段
宿屋の段
大井川の段
松下かほる
第二部 玉藻前曦袂
清水寺の段
道春館の段
渡辺まり
玉藻前曦袂
神泉苑の段
廊下の段
訴訟の段
祈りの段
化粧殺生石
高木秀樹

* タイムテーブルは予告なく変更になる場合があります。あらかじめご了承ください。

 観どころ・聴きどころ

生写朝顔話 宇治川蛍狩り・明石浦船別れ・浜松小屋の段
(鈴木多美)

19世紀初めの文化文政の江戸期には朝顔の一大ブームが巻き起こりました。品種改良が盛んとなり「変化朝顔」と称して武士も町人も夢中になって栽培したのです。現在も毎年7月に開催する東京入谷の「朝顔市」はその時の名残です。
朝顔ブーム真っただ中で初演したのが「生写朝顔話」。主人公は家老の娘深雪で、朝顔を描いた深雪の扇に宮城阿曾次郎が「露の干ぬ間の朝顔の…」と書いたのが縁で二人は恋に落ちます。深雪は阿曾次郎恋しさに家出して、瞽女(ごぜ)…音曲の芸人にまで身をやつしますが、さて二人の恋の行方はどうなるのでしょうか?

 

生写朝顔話 嶋田宿笑い薬・宿屋・大井川の段(松下かほる)
全部で五段からなる時代物の作品。お家騒動が本筋の全五段の時代物だが、今ではその中から若い二人が織りなす恋の物語にスポットをあてて上演されることが多く、この度も二人を中心とした段の上演。蛍狩りで出会った二人がその後すれ違いを重ね、中々会えずにいる様子は、江戸時代の「君の名は」といったところ。

後半の「笑い薬の段」から「大井川の段」も見どころ聞きどころいっぱい、悲しく、そしてハラハラ。

玉藻前曦袂 神泉苑・廊下・訴訟・祈りの段、化粧殺生石
(高木秀樹)

物語の後半、いよいよ全段を通じての“主役”が登場。これが何と狐。それも全身の毛が金色で、尾っぽが九本もある妖怪狐「金毛九尾の狐」。この世を魔の世界にしようと企み、これまで天竺(インド)・中国で暴れまわったものの願いが果たせず「今度こそ」と日本に乗り込んできたのです。自在に姿を変えることが出来る妖怪狐で、題名にある玉藻前に化け天下を手中にともくろみます。そのまま日本が魔の世界になってしまうのか・・・。
桐竹勘十郎の「極め付き」とも言える人形の演技で、最後の場面「化粧殺生石」は“グランドフィナーレ”ともいうべき幻想的な舞台です。

 巡業西コース 松竹大歌舞伎
 八代目中村芝翫 四代目中村橋之助 三代目中村福之助 襲名披露
 8月31日(木)~9月25日(月)

演目 解説者 上演時間 幕間

猩々

髙木美智子 20分 15

襲名披露 口上

おくだ健太郎 15分 25
熊谷陣屋 1時間25分  

* 開演時間は会館により異なります。
* タイムテーブルは予告なく変更になる場合があります。あらかじめご了承ください。

 観どころ・聴きどころ