今月の観どころ・聴きどころ

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今月上演される演目のみどころをイヤホン解説員がコメントします。
劇場別のタイムテーブルも一緒にご覧いただけます。

 

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歌舞伎座 国立文楽劇場 都をどり      

 歌舞伎座 四月大歌舞伎 4月2日(日)~26日(水)

  演目 解説者 開演 終演 幕間
昼の部 醍醐の花見 濱口久仁子 11:00 11:36 30
伊勢音頭恋寝刃
追駈け・地蔵前・
二見ヶ浦・油屋・奥庭
おくだ健太郎 12:06 1:56 20
一谷嫩軍記
熊谷陣屋
竹内道敬 2:16 3:40  
夜の部 傾城反魂香
土佐将監閑居の場
鈴木多美 4:30 5:50 30
桂川連理柵
帯屋
園田栄治 6:20 7:29 20
奴道成寺 髙木美智子 7:49 8:32  
*タイムテーブルは予告なく変更になる場合があります。あらかじめご了承ください
 観どころ・聴きどころ

醍醐の花見(濱口久仁子)
春、4月の歌舞伎座は季節に相応しい舞踊劇「醍醐の花見」で幕を開けます。
豊臣秀吉が催した「醍醐の花見」は、北野大茶会と並ぶ大イベントです。舞台は桜の花が咲き誇る春爛漫の京都醍醐寺。秀吉の正室北の政所はじめ、側室淀殿ら多くの女人たちが、美しい衣裳を着飾って花見を楽しんでいます。秀吉も豪華な酒肴に美しい妻たちに囲まれてご機嫌。しかし次第に怪しい雰囲気が漂い、恐ろしい姿の亡霊が現れます。さてその正体は・・・?
満開の桜と美しい女性たちの姿と、妖かしの出現、変化に富んだ見ごたえ充分の舞踊劇です。そして側室たちが互いにけん制し合うちょっとコミカルな芝居、こちらもそれぞれの個性が楽しめる注目ポイントです!

 

傾城反魂香 土佐将監閑居の場(鈴木多美)
大津絵(滋賀県大津で販売され「瓢箪鯰」「藤娘」のキャラクターが有名)のしがない絵描きが浮世又平で、又平を支えるのが女房のおとくです。この芝居は又平夫婦の細やかな情愛が胸を打ちますが、底に流れるのは芸術家がもたらす奇跡です。狩野派の狩野元信が描いた虎が絵から抜け出して暴れたり、その虎を土佐派の修理之助が描き消したりなどミラクルが起こり、実は優れた才能を持つ又平に起きる奇跡がクライマックスです。今回は吉右衛門の又平、吉右衛門の女婿菊之助のおとくの顔合わせです。


 大阪国立文楽劇場 四月文楽公演 4月8日(土)~30日(日)

  演目 解説者 開演 終演 幕間
第一部 寿柱立万歳 松下かほる タイムテーブルの
ご案内
菅原伝授手習鑑
茶筅酒・喧嘩・訴訟
・桜丸切腹の段
渡辺まり
六代豊竹呂太夫襲名披露
口上
高木秀樹
菅原伝授手習鑑
寺入り・寺子屋の段
高木秀樹
第二部 楠昔噺 高木秀樹
曾根崎心中 松下かほる

*19日(水)は休演。

*タイムテーブルは予告なく変更になる場合があります。あらかじめご了承ください
 観どころ・聴きどころ

寿柱立万歳(松下かほる)
万歳は、人家の門口で芸を見せる門付け芸の一つ。三河万歳もその一つで、初春に家々をまわり、その家の繁栄を祈る祝福芸をみせる。「寿柱立万歳」は、家を建てる時の柱一本一本を様々な神々が末永く守ってくださり、その家は何千年も何万年も栄えるのだと舞ってゆく。床には、太夫も三味線も大勢並ぶ景事(所作事)で短いが華やかな一幕。六代豊竹呂太夫襲名披露興行の昼の部最初に相応しい演目だ。


六代豊竹呂太夫 襲名披露口上(高木秀樹)

豊竹英(はなふさ)太夫改め「六代目・豊竹呂太夫」の襲名披露口上です。歌舞伎の場合、襲名する“本人”がその意気込みを述べますが、本来、口上とは“列座の者”が祝福の挨拶をするもの。本人は黙って座り頭を下げるのみというのが有るべきカタチ。
ですから文楽の口上こそが”本格”なんです。ちょっと地味なんですが・・・。ふだん舞台では耳にすることのない、三味線の鶴澤清治や人形の桐竹勘十郎の声が聴けるのもファンには嬉しいところ。

菅原伝授手習鑑 寺入り・寺子屋の段(高木秀樹)

新呂太夫の襲名披露演目です。「寺子屋の段」と言えば『絵本太功記』の「尼ケ崎の段」などと並び、時代物のスタンダードな作品。マニアのお客様などはきっと「○〇太夫はこんな語りをしていたなあ…」という具合に比較をすることでしょう。
「せまじきものは宮仕え・・・」といった印象的な文章や、緊迫感ある”首実検”の場面など観どころ聴きどころが満載。太夫にとっては気の抜くところがまったくない至難な場面です。

楠昔噺(高木秀樹)

題名に“昔噺”とあるように「むかしむかし、その昔。じいは山へ柴苅に。ばばは川へ洗濯に…」と、おとぎ噺のような文章で始まります。のどかで平和な物語? いえいえ、これが次第に大変な悲劇へ。
天皇方の”忠臣”楠正成に関する物語で、時代設定は鎌倉時代ですが、登場人物の考え方は江戸時代そのもの。「相手方を思いやる」というヒューマンドラマです。竹本千歳太夫に豊澤富助の演奏。人形は、おじいさんが吉田玉男で、おばあさんは吉田和生という配役。”通好み”の作品!

曾根崎心中(松下かほる)
近松門左衛門の名作中の名作。江戸時代の庶民の一つの恋の形が描かれている。醤油屋の手代德兵衛に、伯父に当たる店の主人から降って涌いたような上々の縁談が持ちこまれた。が、德兵衛には恋人の遊女がいた。封建時代、主人の命令には背けない。縁談をとるか恋をとるか二つに一つの決断に德兵衛は恋をとった。当時、こんな二人にとって残された道は「死」だけだった。
「この世の名残、世も名残・・・」近松門左衛門の名文「道行」が美しい。

伝統文化新聞コラム
歌舞伎・文楽 ミニ知識
イヤホン解説余話
 

 京都芸術劇場 春秋座 都をどり 4月1日(土)~23日(日)

演目 解説者 開演 終演 幕間
洛北名所逍遥 横阪有香 1:00

1:45

 

2:45

3:30  
4:30 5:15  

*午後1:00開演、2:45開演4:30開演の1日3回公演(約45分)。
*10日(月)、17日(月)は休演。
*タイムテーブルは予告なく変更になる場合があります。あらかじめご了承ください

 観どころ・聴きどころ

洛北名所逍遥(横阪有香)
京都・祇園の春の風物詩『都をどり』の季節がやってきました。祇園甲部の芸妓さん舞妓さんが素晴らしい衣裳で、艶やかな舞を繰り広げます。
明治の初期から続く伝統的な公演ですが、今年は祇園の地をはなれ、京都造形芸術大学内の京都芸術劇場 春秋座で催されます。同大学は京都の北に位置するので、これにちなんで今年は、洛北の名所旧跡を織り込んだ楽しい舞台構成となっています。
祇園甲部に連綿と伝わる井上流の舞の素晴らしさもお伝えします。
学生さん達とのコラボレーション企画もあり、この春注目の舞台です。