今月の観どころ・聴きどころ

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今月上演される演目のみどころをイヤホン解説員がコメントします。
劇場別のタイムテーブルも一緒にご覧いただけます。

 

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歌舞伎座 大阪松竹座 明治座 国立大劇場 国立小劇場 全国子供歌舞伎
フェスティバル
in小松

 歌舞伎座 團菊祭五月大歌舞伎 5月3日(水)~27日(土)

  演目 解説者 開演 終演 幕間
昼の部 梶原平三誉石切 竹内道敬 11:00 12:23 30
義経千本桜 吉野山 酒井孝子 12:53 1:41 20
魚屋宗五郎 髙木美智子 2:01 3:18  
夜の部 壽曽我対面 櫻井真帆 4:30 5:15 30
伽羅先代萩
御殿・床下
おくだ健太郎 5:45 6:52 10
伽羅先代萩
対決・刃傷
園田栄治 7:02 8:04 10
弥生の花浅草祭 青木房枝 8:14 9:02  
*7日昼は貸切
*タイムテーブルは予告なく変更になる場合があります。あらかじめご了承ください。
 観どころ・聴きどころ

義経千本桜 吉野山(酒井孝子)
源頼朝は弟義経と不和になり、討手を京へ差し向ける。争いを避けた義経は今は吉野の奥深くに身を潜めていると、風のうわさ。
静御前は恋しさに耐えかね、形見の「初音の鼓」を携え、吉野の山道を辿る。お供は家来の佐藤忠信ただ一人。しかしこの忠信、実は鼓の皮として張られた狐の子供だった…
メルヘンティックな舞踊劇
吉野全山、満開の桜で覆われた華やかな舞台面。

その中に漂う独特の「春愁」の雰囲気をお楽しみください。

 

新皿屋舗月雨暈 魚屋宗五郎(髙木美智子)

河竹黙阿弥作。
三幕物の前半が皿屋敷の伝説を取り入れた御家物。後半の二幕が今月上演の生世話物の魚屋宗五郎。
旗本磯部家殿様に妾奉公していた妹お蔦がお手討になった。妹の死の真相を知った宗五郎は、酒癖が悪いので金比羅さまに酒断ちを誓っていましたが、酒を飲み、酔って酒乱の形相もの凄く磯部屋敷目指して駆け出して行き、胸の内をかき口説き、覚めて元に戻るという一連の変化が見所。女房、父親、使用人の三吉、召使いおなぎのチームプレイよろしく、だんだん酔っていくところが、特に宗五郎の見せ場。

宗五郎に菊五郎、女房に時蔵、三吉に権十郎、その他の配役。今月は菊五郎の孫、寺嶋眞秀が初御目見得します。


弥生の花浅草祭(青木房枝)

『弥生の花浅草祭』は天保3年(1832年)に江戸の中村座で初演された四変化(しへんげ)の舞踊です。変化舞踊は一人の踊り手が早替わりでいくつもの曲の役柄を踊り分けて見せるもので、日本舞踊の大半はこの変化舞踊の中の一曲が独立してできたものです。

この作品は浅草の三社祭の山車人形が踊り出す趣向で荘重な「神功皇后と武内宿禰」、コミカルな「通人・野暮大尽」、善玉と悪玉の軽快な踊りの「三社祭」、最後が勇壮な毛振りを見せる「石橋」で、二番目の「三社祭」だけが残り、あとは廃曲になっていたのを昭和43年に天保嘉永の舞踊公演で復活上演されたのを今回、尾上松緑と坂東亀蔵のコンビでご覧いただきます。お楽しみに。

 大阪松竹座新築開場二十周年記念 五月花形歌舞伎

  5月2日(火)~26日(金)

  演目 解説者 開演 終演 幕間
昼の部 戻駕色相肩 濱口久仁子 11:00 11:35 30

金幣猿島郡

序幕・二幕目

市井佳代子 12:05 1:35 25
金幣猿島郡
大喜利所作事
「双面道成寺」
濱口久仁子 2:00 2:50  
夜の部

新版歌祭文 野崎村

市井佳代子 4:00 5:10 30
怪談乳房榎
序幕・二幕目
高木秀樹 5:40 6:45 20
怪談乳房榎
三幕目・大詰
7:05 7:50  
*タイムテーブルは予告なく変更になる場合があります。あらかじめご了承ください。
 観どころ・聴きどころ

戻駕色相肩(濱口久仁子)
序幕の舞踊劇は、春の京都紫野が舞台です。戻駕とは、目的地まで客を乗せていった帰り道に安く客を乗せていくこと。
今のタクシーと同じく、江戸時代の駕籠にも客を乗せるには営業区域があったのですね。
遊郭籠かきの二人は大坂と江戸の出身、戻り駕に乗っているのは島原遊郭の禿。そこで大坂・江戸・京都の遊郭をそれぞれが語ります。
その違い、踊り分けは見どころです。しかし二人の駕籠かきはただの駕籠かきではなさそう、最後にその正体が明かされるのですが、それは見てのお楽しみです。江戸時代中期、天明期の大らかさと当時の駕籠かきの風俗、最後のどんでん返しと、変化に富んだ見どころの多い舞踊劇です。

 

金幣猿島郡(市井佳代子)
昨年は、りんごとペンをドッキングさせた歌が一世を風靡しましたが、昔から日本人はドッキングや合体が大好き。このお芝居も「安珍清姫伝説」と、平将門と同時代の武将「藤原忠文」を合体させたお話です。
ダブル怨霊を演じる猿之助のパワフルな舞台をお見逃しなく!

 

金幣猿島郡 大喜利所作事「双面道成寺」(濱口久仁子)
「金幣猿島郡」の最後、大喜利所作事として、前の物語を受けて展開される舞踊劇です。
舞台は滋賀県の三井寺、頼光が清姫や忠文の菩提を弔うため鐘を釣り上げようとすると中から寺内に匿われていた七綾姫が現れます。ここは娘道成寺を思わせる舞台面。
二人が仲睦まじくしているところへ白拍子花子が現れ舞を奉納します。実は白拍子の正体は狂言師だったことがばれて、狂言舞を披露します。しかし舞っていくうちに清姫、忠文、二人の亡霊が合体して入り込み、頼光と七綾姫を祟り殺そうとします。これが双面の趣向です。やがて頼光のもつ村雨の剣と、押し戻し田原藤太の威力によって調伏されるという筋立です。
白拍子から狂言師、さらに清姫・忠文の亡霊へと変化する様子は見ごたえ充分。狂言舞での三つの面を巧みに取り替えての踊り分けは、一番のみどころでしょう。
「金幣猿島郡」の物語を軸に、「双面」と「道成寺」の二つの世界を併せた摩訶不思議な魅力をもった舞踊劇、たっぷりとお楽しみください。

 

新版歌祭文 野崎村(市井佳代子)
今日は結婚式♡という日に、婚約者が別の人と子まで成す仲になっていたのを知ったら、あなたならどうしますか?
修羅場にもなりかねないこの事態を、のどかな野崎村の一軒屋を舞台に描いたお話です。田舎の娘と町のお嬢様の演技の違いもじっくり比較できる一幕です。
七之助と児太郎の女形芸にご注目を!

 

怪談乳房榎(高木秀樹)
中村勘九郎が主要な三役を早替わりで演じます。亡き父、十八代目勘三郎の芸を継承したものですが、その勘三郎に指導したのは三代目実川延若でした。延若は河内屋という屋号の典型的な上方役者で、勘三郎が継承するまで戦後は延若がずっと専売特許のような形で演じておりました。
延若から勘三郎、そして勘九郎へ。今回は題名の横に「三世実川延若より直伝されたる十八世中村勘三郎から習い覚えし」という文字が添えられております。河内屋とのつながりからご当地にもゆかりのある演目。本物の水“本水”を用いた大がかりな立ち廻りもあり、魅力いっぱいの作品です。

三遊亭楽生のラクショー歌舞伎
歌舞伎・文楽 ミニ知識
イヤホン解説余話

 明治座 五月花形歌舞伎 5月3日(水)~27日(土)

  演目 解説者 開演 終演 幕間
昼の部

月形半平太

第一幕・第二幕

松下かほる 11:00 12:15 30

月形半平太

大詰

12:45 1:15 30
楳茂都 三人連獅子 横阪有香 1:45 2:20  
夜の部

南総里見八犬伝

発端・序幕~三幕目

渡辺まり 4:00 5:35 30

南総里見八犬伝

四幕目

横出葵 6:05 6:40 30

南総里見八犬伝

五幕目・大詰

7:10 8:15  

休演:17日夜

貸切:17日昼、18日昼、20日夜

*18日夜は5時開演です。

*タイムテーブルは予告なく変更になる場合があります。あらかじめご了承ください。

 観どころ・聴きどころ

月形半平太(松下かほる)
新国劇で初演され、人気狂言となり、その後、映画、テレビドラマなどにもなって多くの人の知るところとなった作品。幕末、開国から後、近代国家への道を歩む日本のあり方が様々に問われる時代が作品の背景となっている。日本の夜明けに向けて薩長連合を模索する薩摩と長州が倒幕のために奔走する状況に焦点をあて、作者の素晴らしい創作力や想像力を交えて描かれでいる。月形半平太のモデルと言われる人物も何人かあるが、劇中の半平太は、彼等を下敷きにしたもので史実そのものではない。半平太が馴染の祇園の芸妓と交わす言葉が名台詞として有名になったが、今はご存じない方も多いのでお楽しみに。尚、新国劇のリアルな立ち回りを踏襲していて歌舞伎とは一味違う点も見どころの一つ。

 

楳茂都 三人連獅子(横阪有香)
歌舞伎舞踊の『連獅子』をもとにした楳茂都流(うめもとりゅう)の『三人連獅子』です。
牡丹の花咲く清涼山(獅子のすむ山)に、父獅子、母獅子、子獅子があらわれて親子の情愛を描き、後半には紅白の長い毛を勇壮に振りたてます。
理屈抜きに楽しめる演出、振付けが施されていますので、解説もおおらかにつとめたいと思います。
日本舞踊の一流派・楳茂都流の家元でもある片岡愛之助が、明治座で初めて披露する『三人連獅子』。花形役者の舞踊が、初夏の花・牡丹とともにみずみずしく咲き満ちます。


 国立大劇場 前進座公演 5月11日(木)~5月22日(月)
演目 解説者 開演 終演 幕間
裏長屋騒動記
第1幕

鈴木多美

(語り:立川志ら乃)

11:30 12:35 30
4:00 5:05
裏長屋騒動記
第2幕
1:05 1:50 15
5:35 6:20
裏長屋騒動記
第3幕
2:05 2:40  
6:35 7:10

昼の部(11:30開演)休演:12日

夜の部(4:00開演)上演:12、20、21日
貸切:13、14日夜、15日昼、19日昼


*タイムテーブルは予告なく変更になる場合があります。あらかじめご了承ください。

 観どころ・聴きどころ

裏長屋騒動記(鈴木多美)
5月恒例の国立劇場公演は、日本映画界の巨匠山田洋次監督が前進座のために書き下ろした新作歌舞伎「裏長屋騒動記」です。落語の「らくだ」「井戸の茶碗」を元に江戸の市井の徒の泣き笑いと通い合う心模様を情緒豊かに描きます。
前進座の世話物には定評があり、今回は嵐芳三郎の屑屋久六、藤川矢之輔の緋鯉の半次、河原崎國太郎の赤井綱正、清雁寺繁盛のらくだの馬ほかの顔触れです。
今回は落語家立川志ら乃がコメンテーターとして全幕を担当し、幕間には山田洋次監督と落語家立川志らくのビッグ対談を放送します。



 

 国立小劇場 五月文楽公演 5月13日(土)~29日(月)

  演目 解説者 開演 終演 幕間
第一部 寿柱立万歳 松下かほる タイムテーブルの
ご案内
菅原伝授手習鑑
茶筅酒・喧嘩・訴訟・
桜丸切腹の段
渡辺まり
六代豊竹呂太夫襲名披露
口上
高木秀樹
菅原伝授手習鑑
寺入り・寺子屋の段
第二部 加賀見山旧錦絵
筑摩川・又助住家の段
高木秀樹
加賀見山旧錦絵
草履打・廊下・長局・
奥庭の段
鈴木多美
*タイムテーブルは予告なく変更になる場合があります。あらかじめご了承ください。
 観どころ・聴きどころ

寿柱立万歳(松下かほる)
万歳は、人家の門口で芸を見せる門付け芸の一つ。三河万歳もその一つで、初春に家々をまわり、その家の繁栄を祈る祝福芸をみせる。「寿柱立万歳」は、家を建てる時の柱一本一本を様々な神々が末永く守ってくださり、その家は何千年も何万年も栄えるのだと舞ってゆく。床には、太夫も三味線も大勢並ぶ景事(所作事)で短いが華やかな一幕。六代豊竹呂太夫襲名披露興行の昼の部最初に相応しい演目だ。


六代豊竹呂太夫 襲名披露口上(高木秀樹)
豊竹英(はなふさ)太夫改め「六代目・豊竹呂太夫」の襲名披露口上です。歌舞伎の場合、襲名する“本人”がその意気込みを述べますが、本来、口上とは“列座の者”が祝福の挨拶をするもの。本人は黙って座り頭を下げるのみというのが有るべきカタチ。
ですから文楽の口上こそが”本格”なんです。ちょっと地味なんですが・・・。ふだん舞台では耳にすることのない、三味線の鶴澤清治や人形の桐竹勘十郎の声が聴けるのもファンには嬉しいところ。

 

菅原伝授手習鑑 寺入り・寺子屋の段(高木秀樹)
新呂太夫の襲名披露演目です。「寺子屋の段」と言えば『絵本太功記』の「尼ケ崎の段」などと並び、時代物のスタンダードな作品。マニアのお客様などはきっと「○〇太夫はこんな語りをしていたなあ…」という具合に比較をすることでしょう。
「せまじきものは宮仕え・・・」といった印象的な文章や、緊迫感ある”首実検”の場面など観どころ聴きどころが満載。太夫にとっては気の抜くところがまったくない至難な場面です。

 

加賀見山旧錦絵 筑摩川・又助住家の段(高木秀樹)
『加賀見山』の物語といえば御殿女中の争いを描いた「草履打の段」や「長局の段」などが真っ先に思い浮かびます。そのあたり“女忠臣蔵”とも呼ばれる後半部分と、前半「筑摩川の段」「又助住家の段」のところは作品の雰囲気がまったく違います。
「これが同じ作品なの?」と思うくらいで、実はもともと別の作品だったものを後でドッキングしてしまったのです。前半、又助という人物が主人公のところがタイトルにある「加賀騒動」を下敷きにした物語。身分の低い又助が忠勤に励む姿を描き、これが救いのない悲劇に発展してゆきます。

 こまつ芸術劇場うらら 全国子供歌舞伎フェスティバル in 小松
  5月4日(木)~5月5日(金)

演目 解説者 開演 終演 幕間
舌出し三番叟 11:05    
仮名手本忠臣蔵
道行旅路の花婿
すぎはらちゅん 12:15 60
義経千本桜
道行初音旅 吉野山道行
斎藤智子 13:15 14:25 35
勧進帳 白鳥真有子 15:00 16:40

*タイムテーブルは予告なく変更になる場合があります。あらかじめご了承ください。

 観どころ・聴きどころ