今月の観どころ・聴きどころ

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今月上演される演目のみどころをイヤホン解説員がコメントします。
劇場別のタイムテーブルも一緒にご覧いただけます。

 

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歌舞伎座 国立小劇場 大阪松竹座 博多座    

 歌舞伎座 猿若祭二月大歌舞伎 2月2日(木)~26日(日)

  演目 解説者 開演 終演 幕間
昼の部 猿若江戸の初櫓 横出葵 11:00 11:30 20
大商蛭子島 横阪有香 11:50 1:05 30
四千両小判梅葉 園田栄治 1:35 3:20 10
扇獅子 濱口久仁子 3:30 3:42  
夜の部 門出二人桃太郎 酒井孝子 4:30 5:08 25
絵本太功記 おくだ健太郎 5:33 6:45 30
梅ごよみ
序幕
鈴木多美 7:15 7:24 5
梅ごよみ
二幕目・三幕目
7:29 8:47  
*タイムテーブルは予告なく変更になる場合があります。あらかじめご了承ください
 観どころ・聴きどころ

猿若江戸の初櫓(横出葵)
江戸歌舞伎の祖=猿若勘三郎が、今からおよそ390年前に、江戸に初めての常設劇場「猿若座」を作るまでを描いた舞踊劇。「江戸歌舞伎390年猿若祭」の幕開きに相応しい作品です。

謎に包まれた部分が多いとされる猿若勘三郎。しかし、知れば知るほど、きっと素敵な人だったのだろうな~という思いが強くなるはずです。イヤホンガイドでは、この作品ならではの大道具や衣裳などの解説のほか、開演前には、猿若勘三郎や、猿若を演じる中村勘九郎の魅力をお客様と共有させて頂けるような話を放送しています。

 

大商蛭子島(横阪有香)
この芝居は、今からおよそ230年前の天明4年、初代の桜田治助という名作者が書き上げ 江戸の中村座で初演された作品です。
題名の大商いとは、源頼朝が平家打倒の大勝負に出る決意を、 蛭ヶ小島は、頼朝が配流された伊豆の地をさします。つまり蛭ヶ小島で逼塞していた頼朝が挙兵を決意するまでを、 桜田流に楽しくおおらかに描いたお芝居です。
二代目松緑の主演で昭和37年に歌舞伎座で復活上演した演目を、孫である現・松緑を中心に、約50年ぶりに手掛ける意欲的な一幕です。
哀切な女心を描いた名曲『黒髪』は、このお芝居からうまれました。どうぞお楽しみに。

 

扇獅子(濱口久仁子)
明治・大正時代の書家永井素岳が、日本橋の芸者のために作った曲です。舞台は江戸下町の祭礼の日。粋な鳶頭と芸者が牡丹の花と獅子毛をあしらった扇獅子を手に踊ります。後半は鯔背な若い者たちと二人が絡む所作ダテが見どころ。獅子物につきものの石橋の屋台も登場し、鮮やかな立ち回りが披露されます。江戸情緒豊かな舞踊をご堪能ください。

 

梅ごよみ(鈴木多美)
天保3(1832)年から出版された人情本(男女の恋愛模様を描く)のベストセラー「春色梅児誉美(ごよみ)」と続編「春色辰巳園」を劇化しました。現在上演されるのは昭和2年歌舞伎座での木村錦花の脚色版です。主人公の丹次郎は歌舞伎十八番の助六以来の二枚目で、丹次郎を巡って富岡八幡宮前にあった遊里深川の芸者仇吉と米八、許嫁のお蝶の恋の駆け引きが見どころです。一応茶入れ紛失のお家騒動ものですが、それより辰巳(江戸城の南東方角の深川)芸者たちの張りと意気地の模様をお楽しみ下さい。歌舞伎座では13年振りの上演です。

 国立小劇場 二月文楽公演 近松名作集
 2月4日(土)~20日(月)

  演目 解説者 開演 終演 幕間
第一部 平家女護島 松下かほる タイムテーブルのご案内
第二部 曾根崎心中 渡辺まり
第三部 冥途の飛脚 高木秀樹

*タイムテーブルは予告なく変更になる場合があります。あらかじめご了承ください

 観どころ・聴きどころ

平家女護島(松下かほる)

「平家女護島」と言えば、鬼界が島に流刑となった俊寬僧都の悲劇の物語が連想される。が、今回の興行では「鬼界が島の段」の他、前後に、「六波羅の段」と「舟路の道行より 敷名の浦の段」がついての上演となっている。この二つの段は、昭和六十一年に、復活されたものだが、上演回数が極めて少なく、この度久々に二十二年振りで舞台にのせられた。これらの段が加わることで全体の筋が一層判りやすくなっているので、全部で三段の上演というところが見どころだ。平家全盛の時代の平清盛が極悪非道な敵役として描かれている。


冥途の飛脚(高木秀樹)

近松門左衛門が書いた世話物の名作。“江戸時代の現代劇”という世話物で「ああいう奴、今でもいるなあ」と思わせるリアルな展開が特徴です。
主人公の忠兵衛は見栄っ張りな性格。公金横領にあたる“封印切”の罪を犯し破滅の道を進みます。近松の筆は忠兵衛に同情しません。「短気は損気の忠兵衛(ちゅうびょうえ)」と書き、愛する梅川と逃避行に出るところは「あとは野となれ大和路や」と突き放したような表現で、これがまた真に迫ります。

中心となる「封印切の段」を語るのが竹本千歳太夫。人形は梅川の役が豊松清十郎で、忠兵衛は吉田玉男という楽しみな配役。

 大阪松竹座 二月花形歌舞伎 2月1日(水)~25日(土)
  演目 解説者 開演 終演 幕間
昼の部 ご挨拶 11:00 11:05
義経千本桜
渡海屋・大物浦
髙橋尚志 11:05 1:15 30 
三人形 髙木美智子 1:45 2:10  
夜の部 ご挨拶 3:00 3:05
金閣寺 市井佳代子 3:05 4:45 25 
連獅子 髙木美智子 5:10 6:05

*タイムテーブルは予告なく変更になる場合があります。あらかじめご了承ください。

 観どころ・聴きどころ

金閣寺(市井佳代子) 
初演の際、大好評で一年以上ロングラン公演した名作です。
登場人物の背負っている背景などを交えながら解説したいと思います。
古典の大役に挑む若手役者たちの姿は必見です。桜の花びらが降りしきる美しい舞台を、どうぞお見逃しなく!




 博多座 二月花形歌舞伎 2月3日(金)~26日(日)

  演目 解説者 開演 終演 幕間
昼の部 男の花道 第一幕 高木秀樹 11:00 12:10 30
男の花道 第二幕 12:40 1:45 25
艶姿澤瀉祭 飯村絵理子 2:10 3:00  
夜の部 雪之丞変化 第一幕 飯村絵理子 4:00 5:20 30
雪之丞変化 第二幕 5:50 6:35 20
雪之丞変化 大詰 6:55 7:35  
*タイムテーブルは予告なく変更になる場合があります。あらかじめご了承ください。
 観どころ・聴きどころ

男の花道(高木秀樹)
『男の花道』というタイトル、ちょっと歌舞伎っぽくありませんよね。オリジナルは“華の役者”長谷川一夫と古川ロッパ(緑波)が出演した昭和16年(1941)封切りの映画です。
江戸時代後期の歌舞伎役者・三代目中村歌右衛門と名医・土生玄碩(はぶ・げんせき)が織り成す“男の友情”を描いた作品で戦後、長谷川一夫によって舞台化。

その後は長く中村扇雀(三代目中村鴈治郎~現・坂田藤十郎)が継承。市川猿之助は三度目で歌右衛門の役柄はピッタリ! ロッパ、伴淳三郎、島田正吾らが演じた土生玄碩の役は今回、平岳大(ひら・たけひろ)。昨年4月の『ワンピース』博多座公演に続く猿之助との共演で楽しみですね。もう博多まで観に行かなくっちゃ!