今月の観どころ・聴きどころ

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今月上演される演目のみどころをイヤホン解説員がコメントします。
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歌舞伎座 国立劇場 神奈川県立
青少年センター
巡業東コース
松竹大歌舞伎
巡業中央コース
松竹大歌舞伎
大阪松竹座 国立文楽劇場
 歌舞伎座 七月大歌舞伎 7月3日(月)~26日(木)
  演目 解説者 開演 終演 幕間
昼の部 矢の根 三浦広平 11:00 11:28 30 
加賀鳶 園田栄治 11:58 1:41 25 
連獅子 髙木美智子 2:06 2:56  
夜の部 秋葉権現廻船語
通し狂言
駄右衛門花御所異聞
発端・序幕
横出葵 4:45 5:45 30 
秋葉権現廻船語
通し狂言
駄右衛門花御所異聞
二幕目
鈴木多美 6:15 7:40 20 
秋葉権現廻船語
通し狂言
駄右衛門花御所異聞
大詰
8:00 8:30  

*12日夜の部、19日昼の部は休演。

*8日昼の部は貸切(幕見席は営業)。
*タイムテーブルは予告なく変更になる場合があります。あらかじめご了承ください。
 観どころ・聴きどころ

矢の根(三浦広平)
「矢の根」は矢の先端につけて、相手を貫く鏃(やじり)のこと。曽我五郎は父親の仇、工藤祐経(すけつね)を討つ機会を狙いますが、工藤は鎌倉幕府の実力者、なかなか容易ではありません。しかし鍛錬は怠るまいと、おめでたい正月にも矢の根を研いでいる…ここからがお芝居のはじまりです。
三十分ほどの一幕には、洒落のきいた長台詞〈ツラネ〉や、様式美あふれる〈見得〉の数々といった「荒事」の魅力が詰まっています。本年正月に市川右近から名を改め、ますます脂の乗ってきた市川右團次の力強い演技を、どうぞお楽しみに。

駄右衛門花御所異聞(鈴木多美)
主演の市川海老蔵は昨年の「柳澤騒動」で相手役に若手女形の尾上右近を抜擢しましたが、今回は重要な役の奴のお才に中村児太郎を起用します。お才は夫のために盗賊となって金を手に入れる悪人とはいえ貞女な女性で、「悪婆」という役柄です。お才は後に四代目鶴屋南北が女盗賊「奴の小万」に書き換えました。児太郎は中村福助の長男で美貌の女形です。今回は更に海老蔵の長男堀越勸玄君が本格的に舞台に登場。秋葉大権現の家来の白狐となって宙乗りを披露します。若干4歳の宙乗りは史上最年少。話題満載の舞台にご期待下さい。

 国立劇場 7月歌舞伎鑑賞教室
 7月3日(月)~16日(日)、18日(火)、19日(水)

演目 解説者 開演 終演 幕間
歌舞伎のみかた 11:00 11:25 20
2:30 2:55
7:00 7:25
一條大蔵譚 渡辺まり 11:45 1:15  
3:15 4:45
7:45 9:15

7、14日・・赤字青字

それ以外の日・・黒字と赤字

* タイムテーブルは予告なく変更になる場合があります。あらかじめご了承ください。
 観どころ・聴きどころ


 

 国立劇場 7月親子で楽しむ歌舞伎教室
 7月17日(月)、20日(木)~24日(月)

演目 解説者 開演 終演 幕間
歌舞伎のみかた 11:00 11:25 20
2:30 2:55
一條大蔵譚 すぎはらちゅん 11:45 1:15  
3:15 4:45

* タイムテーブルは予告なく変更になる場合があります。あらかじめご了承ください。

 観どころ・聴きどころ


 神奈川県立青少年センター 歌舞伎鑑賞教室
 7月26日(水)~27日(木)

演目 解説者 開演 終演 幕間
歌舞伎のみかた 11:00 11:25 20
2:30 2:55
一條大蔵譚 渡辺まり 11:45 1:15  
3:15 4:45

* タイムテーブルは予告なく変更になる場合があります。あらかじめご了承ください。

 観どころ・聴きどころ


 巡業東コース 松竹大歌舞伎 
 八代目中村芝翫 四代目中村橋之助 三代目中村福之助 襲名披露 
 6月30日(金)~7月31日(月)

演目 解説者 上演時間 幕間
猩々 髙木美智子 20分 15
襲名披露 口上 おくだ健太郎 15分 25
熊谷陣屋 1時間25分  

* 開演時間は会場により異なります。
* タイムテーブルは予告なく変更になる場合があります。あらかじめご了承ください。

 観どころ・聴きどころ


 巡業中央コース 松竹大歌舞伎 五代目中村雀右衛門襲名披露
 6月30日(金)~7月31日(月)

演目 解説者 上演時間 幕間
妹背山婦女庭訓
三笠山御殿
櫻井真帆 1時間20分 20
襲名披露 口上 10分 15
太刀盗人 奥山久美子 40分  

* 開演時間は会場により異なります。
* タイムテーブルは予告なく変更になる場合があります。あらかじめご了承ください。

 観どころ・聴きどころ

太刀盗人(奥山久美子)

この作品は、狂言をもとにして作られた歌舞伎舞踊です。狂言とは、楽しい対話をせりふ劇で見せる日本の伝統芸能。狂言という文字はもともと中国語で、「ふざけた気持ちで人に話す」という意味があるそうです。狂、と言う字だけを見るとあまり良いイメージがないかもしれませんが、たとえば音楽で「狂詩曲」というと、自由で情熱的でしかもかっこいい曲がとても多いのです。狂言も狂詩曲も人間の素直な感情を芝居や音楽で表現している、という点では同じなのではないでしょうか。太刀盗人の主人公は、すっぱの九郎兵衛。すっぱとは、盗みを働くスリのことです。スリですから悪人のはずなのですが、九郎兵衛はどことなく憎めない人物。その九郎兵衛と田舎者の万兵衛が一緒に舞う場面は、このお芝居の一番の見所です。人間味溢れるせりふにリズミカルな舞、自由でありながら品格のある中村又五郎さんの九郎兵衛にご注目下さい。

 大阪松竹座 新築開場二十周年記念 七月大歌舞伎
 7月3日(月)~27日(木)

  演目 解説者 開演 終演 幕間
昼の部 夏祭浪花鑑
序幕
髙橋ひさし 11:00 11:40 35
夏祭浪花鑑
二幕目・大詰
12:15 1:35 25
二人道成寺 濱口久仁子 2:00 2:40  
夜の部 舌出三番叟 濱口久仁子 4:00 4:30 15
盟三五大切
序幕・二幕目
横阪有香 4:45 6:00 35
盟三五大切
大詰
高木秀樹 6:35 8:05  
*タイムテーブルは予告なく変更になる場合があります。あらかじめご了承ください。
 観どころ・聴きどころ

二人道成寺(濱口久仁子)
女形舞踊の最高峰のひとつ、「京鹿子娘道成寺」を二人の白拍子が踊り分けます。安珍清姫伝説に由来した作品ですが、同時に娘から大人の女性への成長を表す過程も見どころのひとつ。
さらに、扇や手ぬぐい、鞨鼓や鈴太鼓といった様々な小道具の使い分け、次々に変わる衣裳の美しさに目を奪われます。最後の鐘入りは「二人道成寺」ならではの豪華さ!
円熟の域にさしかかろうという中村時蔵、未だ初々しさを失わない片岡孝太郎、二人の息の合った舞台をご堪能ください。

舌出三番叟(濱口久仁子)
能の「翁」から移され、歌舞伎舞踊として定着した三番叟物のひとつです。荘重な能仕立の雰囲気で始まり、五穀豊穣・国家安寧を願うご祝儀舞踊です。
また興行が盛況であるように、袖を使って「大入り」の文字を書くなど、歌舞伎らしい趣向も見どころです。
後半の鈴の段では、神楽鈴で種まきの所作をリズミカルに演じる楽しい場面。

三番叟は中村鴈治郎、千歳は中村壱太郎という親子共演、松竹座新築開場20周年を祝ってめでたくも華やかな舞台でございます。


盟三五大切(高木秀樹)

物語の大詰。塩冶浪士の不破数右衛門こと薩摩源五兵衛(片岡仁左衛門)は、三五郎(市川染五郎)と小万(中村時蔵)に百両の金を騙し取られてしまいました。その金は討ち入りの同志に加わるための大切なもの。源五兵衛は恨みを晴らそうと凶刃を振るい五人まで殺害したものの、肝心の三五郎と小万は殺せず次の機会まで持ち越しに。そしてついに二人を探し出した源五兵衛。しかしいきなり殺したりはしません。『四谷怪談』と同じ鶴屋南北の作。一言でいえばドロドロとした世界を描きますが、何しろ「仁左さま」が出ておりますからステキな空気が流れているんです。



 
 国立文楽劇場 夏休み文楽特別公演 
 7月22日(土)~8月8日(火)
  演目 解説者 開演 終演 幕間
第一部
親子劇場
金太郎の大ぐも退治 鈴木多美 11:00    
赤い陣羽織 松下かほる   1:15  
第二部
名作劇場
源平布引滝
義賢館の段
高木秀樹 2:00    
源平布引滝
矢橋・竹生島遊覧・
九郎助住家の段
  6:00  

第三部
サマー

レイト
ショー
夏祭浪花鑑
住吉鳥居前・
釣船三婦内の段
松下かほる 6:30 8:45  

*7月28日第1部、8月5日第1部は貸切。

*タイムテーブルは予告なく変更になる場合があります。あらかじめご了承ください。
 観どころ・聴きどころ

源平布引滝(高木秀樹)
前半の二段目。ここは歌舞伎では『義賢最期』と呼ばれる場面。“本家”の文楽ではあまり上演されません。物語全段では平家全盛の世に源氏の再興をめざす人々の活躍を描きます。主人公・木曽義賢(よしかた)は後に平家打倒の旗揚げをする木曽義仲の父。圧倒的な平家の力に屈し無念の想いで討死します。歌舞伎では片岡仁左衛門が「孝夫時代」から数多く演じた義賢。前のめりになって階段に倒れる「仏倒れ」の最期はファンに強烈な印象を与えました。「仁左さまの方が良かったわ~」と言われないよう本家・文楽には奮起してもらいたいところ。

後半の三段目。ここは『平家物語』などに描かれる斎藤実盛の逸話をパロディ化したもの。73歳の実盛は「老人では敵が手加減して不本意」と髪や髭を墨で染めて出陣、華やかな討死を遂げます。そして切り首を洗ったところ白髪の老武者と判明したのです。物語ではまだ壮年の頃の実盛が後に「若やいだ姿」で出陣するその訳が語られます。源平合戦の「シミュレーション劇」といったところ。