今月の観どころ・聴きどころ

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今月上演される演目のみどころをイヤホン解説員がコメントします。
劇場別のタイムテーブルも一緒にご覧いただけます。

 

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歌舞伎座 国立劇場 静岡グランシップ 博多座 名古屋平成中村座 大阪国立文楽劇場
 歌舞伎座 六月大歌舞伎 6月2日(金)~26日(月)
  演目 解説者 開演 終演 幕間
昼の部 名月八幡祭 櫻井真帆 11:00 12:47 35 
浮世風呂 濱口久仁子 1:22 1:45 20 
弁慶上使 園田栄治 2:05 3:18  
夜の部 鎌倉三代記 竹内道敬 4:30 5:50 30 
御所五郎蔵 松下かほる 6:20 7:35 15 
一本刀土俵入 横出葵 7:50 9:15  
*タイムテーブルは予告なく変更になる場合があります。あらかじめご了承ください。
 観どころ・聴きどころ

浮世風呂(濱口久仁子)
二世市川猿之助(初世猿翁)が制定した家の芸、澤瀉十種のうちの一つです。
今はみられなくなった風呂屋の三助が主人公。早朝の風呂屋で開店の支度をする三助に、いつも流しの隅から見て想いを寄せていたナメクジがすり寄って口説きます。なめくじの衣裳・鬘も工夫が凝らされ、所作もどことなくナメクジ風なのが見どころです。後半は三助が色々な歌舞伎作品や民謡の一節を踊り分けていく件りが眼目。
最後は威勢の良い若い者との所作ダテが繰り広げられ、華やかな幕切れとなります。

 

曽我綉俠御所染 御所五郎蔵(松下かほる)
河竹黙阿弥が草双紙を脚色した作品。長い作品だが、その中の「御所五郎蔵」の件の上演。元は共に浅間家の家臣であった男伊達の五郎蔵と五郎蔵の女房に横恋慕する剣術指南役の星影土右衛門の物語。両花道が使われ、舞台全体にあふれる歌舞伎の様式美が美しい。黙阿弥独得の七五調のせりふが耳に心地良く、ゆったりとした唄入りの下座音楽の中で繰り広げられる立ち回りや豪華な傾城の衣裳など、いずれもこれぞ歌舞伎という舞台。お楽しみに!!


一本刀土俵入(横出葵)
身寄りもなく無一文で彷徨う主人公・茂兵衛が、お蔦という女に偶然出会い、その優しさに救われます。10年後に2人は再会、今度は茂兵衛がお蔦を救うことになるのですが・・・。これは単なる「恩返し」の物語ではありません。描かれているのは、時が過ぎ、見た目や生き方が変わっても、心に変わらず持ち続けているものの美しさです。イヤホンガイドでは、お芝居の舞台である江戸後期の時代背景や風俗などもご紹介しています。


 国立劇場 6月歌舞伎鑑賞教室 6月2日(金)~24日(土)

演目 解説者 開演 終演 幕間
歌舞伎のみかた 11:00 11:30 20
2:30 3:00
6:30 7:00
毛抜 奥山久美子 11:50 1:05  
3:20 4:35
7:20 8:35

9、16日・・赤字青字(16日は外国人の方向けの「Discover KABUKI」
タイムテーブルのご案内

それ以外の日・・黒字と赤字

* 17~24日はイヤホンガイド5ヶ国語対応(日本語・英語・中国語・韓国語・スペイン語)
* タイムテーブルは予告なく変更になる場合があります。あらかじめご了承ください。
 観どころ・聴きどころ

毛抜(奥山久美子)
「毛抜」は、團十郎家のお家芸、歌舞伎十八番の内のひとつ。現代劇ではなかなか見られない大らかな演出とともに、ミステリーとしての謎解きが楽しめるお芝居です。女流歌人、小野小町の子孫である小野春道の館では、小町の歌が書かれている家宝の短冊が紛失、その上、娘の錦の前は世にも稀なる病に侵されてしまい、婚約者と結婚できずにいました。主人公の粂寺弾正は、持ち前の機転を利かせて短冊を取り戻し、錦の前の病も直してしまいます。この病の原因を突き止める重要なアイテムが毛抜。毛抜の原型は、二枚貝を用いたものと言われていますが、平安時代にはすでに金属製の毛抜が存在していたようです。ヒゲや産毛の処理に使用する毛抜がなぜ謎解きのヒントになるのか。ぜひご一緒に推理してみて下さい。


 静岡グランシップ 歌舞伎鑑賞教室 6月26日(月)

演目 解説者 開演 終演 幕間
歌舞伎のみかた 11:00 11:30 20
2:30 3:00
毛抜 奥山久美子 11:50 1:05  
3:20 4:35

* タイムテーブルは予告なく変更になる場合があります。あらかじめご了承ください。

 観どころ・聴きどころ

毛抜(奥山久美子)
「毛抜」は、團十郎家のお家芸、歌舞伎十八番の内のひとつ。現代劇ではなかなか見られない大らかな演出とともに、ミステリーとしての謎解きが楽しめるお芝居です。女流歌人、小野小町の子孫である小野春道の館では、小町の歌が書かれている家宝の短冊が紛失、その上、娘の錦の前は世にも稀なる病に侵されてしまい、婚約者と結婚できずにいました。主人公の粂寺弾正は、持ち前の機転を利かせて短冊を取り戻し、錦の前の病も直してしまいます。この病の原因を突き止める重要なアイテムが毛抜。毛抜の原型は、二枚貝を用いたものと言われていますが、平安時代にはすでに金属製の毛抜が存在していたようです。ヒゲや産毛の処理に使用する毛抜がなぜ謎解きのヒントになるのか。ぜひご一緒に推理してみて下さい。


 博多座 六月博多座大歌舞伎 八代目中村芝翫 四代目中村橋之助
 三代目中村福之助 四代目中村歌之助襲名披露
 
 6月2日(金)~26日(月)

  演目 解説者 開演 終演 幕間
昼の部 車引 横阪有香 11:00 11:30 15
藤娘 青木房枝 11:45 12:10 30
毛谷村 髙木美智子 12:40 1:50 20
河内山 高木秀樹 2:10 3:35  
夜の部 信州川中島合戦 高木秀樹 4:30 5:15 20
口上 髙木美智子 5:35 5:55 30
祝勢揃壽連獅子 6:25 7:20 15
幸助餅 横阪有香 7:35 8:45  
*タイムテーブルは予告なく変更になる場合があります。あらかじめご了承ください。
 観どころ・聴きどころ

藤娘(青木房枝)
歌舞伎舞踊を代表する人気曲の『藤娘』。元々、藤娘は大津の三井寺の門前で売られていた大津絵という絵の図柄の一つで、この絵を掛けておくと娘に良縁が授かると言われた人気商品でした。
文政9年(1826年)二代目関三十郎が大坂に帰るお名残りに大津絵に描かれた五人の人物を一人で踊り分ける五変化の舞踊を初演しました。その中の二番目の曲が独立してできたのがこの『藤娘』です。

昭和12年(1937年)に演者 尾上菊之助の曽祖父にあたる近代の名優 六代目尾上菊五郎がこの作品に新演出を試み、藤音頭という新曲を加えて、目の覚めるような幻想的な美の世界を作り上げました。現在『藤娘』と言えば、この六代目の曲が踊られるようです。では菊之助の『藤娘』お楽しみに。

 

河内山(高木秀樹)
新・中村芝翫襲名披露の演目です。芝翫演じる主人公・河内山宗俊は決して善人ではありません。しかし庶民を泣かす大ワルは許せないと、大名を相手に大勝負に出ることになります。
現在の幸四郎・吉右衛門・仁左衛門らが演じてきたもので、何といっても「風格」の要る役どころ。男を演じる「立役」の役者として、これから大成してゆく新芝翫。襲名披露にふさわしい演目と言えましょう。

 

信州川中島合戦(高木秀樹)
ふだんの言葉はなめらかでないものの、節が付けばスラスラと言葉が出る・・・。歌舞伎ファンなら「その作品『吃又~どもまた』でしょ?」と思うハズ。言葉が上手く話せない又平のお話が近松門左衛門作の『傾城反魂香』(通称~吃又)。同じ近松の作で『吃又』に先駆けて初演されたのが『信州川中島合戦』です。
武田家の軍師である山本勘助の女房お勝(尾上菊之助)は言葉が不自由。母の越路(中村魁春)が無礼な態度で長尾輝虎(中村梅玉)を怒らせ、輝虎は刀を振り上げる。このあとが見どころで、お勝は母を助けようと琴を演奏し歌で輝虎をとどめます。「節が付けば言葉が出る」という設定を近松はよほど気に入ったのでしょう。これが『吃又』へつながりました。


 
 名古屋平成中村座 6月1日(木)~26日(月)
  演目 解説者 開演 終演 幕間
昼の部 壽曽我対面 渡辺まり 11:00 11:47 30
封印切 おくだ健太郎 12:17 1:32 20
お祭り 市井佳代子 1:52 2:08  
夜の部 義経千本桜
川連法眼館
渡辺まり 3:30 4:32 20
弁天娘女男白浪 市井佳代子 4:52 6:00 30
仇ゆめ おくだ健太郎 6:30 7:30  

*7,14,21日夜の部、22日昼の部は休演。

*タイムテーブルは予告なく変更になる場合があります。あらかじめご了承ください。
 観どころ・聴きどころ

お祭り(市井佳代子)
*大向うをかけてみよう*
この舞踊は「待ってました!」と客席から声を掛けると、役者がそれに答えるシーンが1か所だけあります。この掛け声のタイミングが非常にむずかしいのですが、今回は大丈夫。
私がコメントで「風もうれしく戻り道」と言ったあと、9秒後に掛けるのがベストタイミングです。
コメントの「風もうれしく戻り道」を聞いたら、落ちついて、「いち、にい、さん、し、ご、ろく、しち、はち」と心の中で数えてから、大きく息を吸って、「待ってました!」と言ってみましょう。タイミングをはずすと勘九郎さんに迷惑がかかるので、呉々も落ちついてトライして下さいね。

 

弁天娘女男白浪(市井佳代子)
耳に心地良い七五調のセリフが散りばめられた作品です。その為、セリフの邪魔にならずに言葉の説明を入れるのが非常にむずかしい作品でもあります。幕間(休けい時間)やツナギ幕(場面転換)にも、セリフの内容を補う話をしていますので、そちらもお聞き下さいませ。

 国立文楽劇場 6月文楽鑑賞教室 6月9日(金)~22日(木)

演目 解説者   開演 終演 幕間
二人禿 鈴木多美 午前の部 10:30 10:41 0
午後の部 2:00 2:11
社会人の
ための
文楽入門
6:30 6:44
文楽へようこそ
文楽のいろは(★)
午前の部 10:41 11:16  10
午後の部 2:11 2:46
社会人の
ための
文楽入門
6:44 7:19
仮名手本忠臣蔵
下馬先進物・殿中刃傷・塩谷判官切腹
・城明渡しの段
鈴木多美 午前の部 11:26 1:17  
午後の部 2:56 4:47
社会人の
ための
文楽入門
7:29 9:20

13、19日・・午後の部社会人のための文楽入門

それ以外の日・・午前の部と午後の部(17日午後の部は外国人の方向けの「Discover BUNRAKU」4:55 終演予定 )
15日 午後の部は貸切
★社会人のための文楽入門では「文楽のいろは」に変わります。


* タイムテーブルは予告なく変更になる場合があります。あらかじめご了承ください。

 観どころ・聴きどころ

二人禿(鈴木多美)
禿は「かぶろ」とも呼ばれ、元々は切り下げ髪のおかっぱ頭の7~8歳の子供全般を意味しました。江戸時代になると禿は遊郭に売られて来た少女たちを指し、太夫や天神という格の高い遊女の下で「修行して、いずれは遊女として一本立ちします。大人の恋の駆け引きに接する禿は、随分気を遣う立場で大人びていますが、そんな禿たちが早朝の島原遊郭で本来の子供に返り、羽根つきや鞠つきに興じるあどけない様子をご覧頂きます。

仮名手本忠臣蔵(鈴木多美)
テレビ時代劇、随分本数が減りましたね。毎週テレビで放送されるのはNHKの大河ドラマくらい。人気演目は源氏と平家の戦いや、戦国時代の織田信長から徳川家康、更に幕末の激動の時代ですが、もう一つ人気の物語をご存知ですか。それは天下分け目の戦いでもなく、日本史の教科書でもまず載らない、元禄時代に起きた仇討事件です。浅野内匠頭の家来だった四十七士が主人の敵吉良上野介を討って大評判になりました。四十七士に因んで仇討から47年目に初演したのが「仮名手本忠臣蔵」です。今回は事件の発端をご覧頂きます。