解説について
解説の内容は、多少、やさしいといわれてもなるべく若い人にわかるようにして、歌舞伎観客層をふやしたいと考えています。
「耳で観る歌舞伎」1980.11より
歌舞伎をあまり観る機会がなかったのは、若い方ばかりでなく、戦後の高度成長期に活躍された方にもいられるのではないでしょうか。
そこで私は、幅広い年代層を念頭において、
1、わかりやすい話言葉で
2、セリフにかからぬよう
3、踊りでは地方(じかた - 伴奏音楽)も聴いていただけるように、
と心掛けています。
演目によっては、すっと順調にできる場合と、一度引っかかってしまうと、後は苦しみ通し・・・。
ひとつのコメントはなるべく短く抑えるように努めてますが、そのため舌足らずになり、後からコメントをふやしたりして・・・のくり返しです。
「耳で観る歌舞伎」1994.3より
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