新春浅草歌舞伎 ビギナー応援放送2020!

2020年新春浅草歌舞伎でも、歌舞伎観劇初心者の方向けに少し趣向を変えて楽しく!『ビギナー応援放送2020』をお送りします!
「歌舞伎の基本がわかって楽しい!」
「『歌舞伎=難しい』印象があったけど、ポイントを押さえたら面白かった!」

など毎年大好評♪

2020年のテーマは…
 

上演される演目の『セリフ』に注目!
『セリフ』のポイントをおさえれば、歌舞伎の物語がもっともっと面白くなる!
#現代風に訳してみる と、実は現代の会話でも使っている『セリフ』もあるかも…?

この放送を聴いて、実際のお芝居の「あのシーン!」をぜひご覧ください♪

 

 

「#かぶきを現代風に訳してみた」 放送イメージはこんな感じ!

【例題演目】『義経千本桜 道行初音旅』


この演目の舞台は、奈良の吉野山。登場人物の二人、静御前と佐藤忠信が吉野山にたどり着いたところから始まります。
恋人の義経を追って旅をする静御前のお供をしている佐藤忠信ですが、なにせ義経は兄の頼朝方に狙われて身を隠しているという状況。その義経の恋人と家臣のふたりも、こっそりと人目に立たないよう距離をとって歩きながら旅をしています。

そんな二人が、しばしの休憩場所を見つけて一息つくという場面。一足先に到着した静御前と、後から追ってやってきた忠信はこのような会話が繰り広げられます。

 

静御前 :忠信どの、待ちかねましたわいなぁ
忠信  :これはこれは静様、女中の足と侮って、思わぬ遅参、まっぴら御免下さりましょう。
静御前 :ここは名に負う吉野山、四方の景色もいろいろに
忠信  :春立つと いうばかりにや三吉野の 
静御前 :山も霞みて 今朝は 
忠信・静御前 : 見ゆらん


静御前と忠信、ふたりで順番に台詞を言っていく歌舞伎独特の演出法「渡り台詞」で表現されます。

 

 

これを現代風に訳してみると…


こちらをクリック♪


静御前:
忠信 :

静御前:
忠信 :
静御前:
忠信 :

忠信さん、私のほうが先に着いちゃったからずいぶん待ったわよ。
これはこれは静お嬢様、女性の歩くスピードはもっとゆっくりかなと勘違いしておりました。大変失礼いたしました。
ここって、桜で有名な吉野山でしょ?パノラマビューすごいわ!

カレンダー上はもう春らしいですね。春といえば・・・
さくら♪(歌う)

さくら♪

忠信・静御前 :今咲き誇る~♪



 

張りつめていた空気だった二人が、少しなごんだ様子を感じられるでしょうか。

上演演目は「歌舞伎 義経千本桜 吉野山」で検索。


実際の放送はイヤホンガイドでお楽しみください!

 

 


店頭ビジュアル公開!


こちらの看板が目印です(^^♪


イヤホンガイドは、浅草公会堂場内にて1台700円(税込)でレンタルいたします。
保証金は不要です!

終演後お帰りの際は、器械のご返却お忘れなく♪

 

 



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