『十六夜清心』
(いざよいせいしん)
くまどりん
本名題:『花街模様薊色縫』(さともようあざみのいろぬい)

やくざの三下奴(さんしたやっこ)の佐吉は、殺された親分、の孫である卯之吉(うのきち)に、お菓子の落雁(らくがん)のようなハクセッコウをお湯にといて、お乳代りに飲ますなど、懸命の子育て。
遊女の十六夜と馴染んだ僧侶の清心は、寺を追われ十六夜と心中しようとしますが、泳ぎの得意な清心は、死にきれず助かってしまいますが、ひょんな事から人を殺してしまい、悪の道へ。
清心の変身ぶり、河竹黙阿弥(かわたけもくあみ:原作者)らしい、耳に心地よい七五調(しちごちょう)のせりふ、テンポのよい舞台の運び、江戸浄瑠璃(えどじょうるり)の清元(きよもと)・・・と見どころ聞きどころいっぱいです。
閉じる