『弁慶上使』
(べんけいじょうし)
本名題:『御所桜堀川夜討』
(ごしょざくらほりかわようち)
くまどりん
豪傑は色を好む、といいますが、意外や弁慶はそうではなかった!
川柳にも「変哲もないと弁慶はそれっきり」と謡われているように、色事は生涯に一度だけ。 それっきりとはもったいないが、若き日、二十六夜(にじゅうろくや:午前3時頃のぼってくる月齢、願い事を叶えてくれる月)待ちの夜に、「はててんごうな事」をして娘ができた。
その十八年ぶりに再会した娘を殺す弁慶の悲劇がこの物語です。

有名な歌舞伎演目『勧進帳』の歌詞にも、「一度まみえし女さえ〜」とありますね。
でも『勧進帳』の弁慶とは異なり、いがぐり頭に鳥居隈(とりいぐま)の顔と、古風で大時代(おおじだい)な弁慶さんです。
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