『鎌髭』
(かまひげ) 
くまどりん
創演:安永(あんえい)三年(1774)

宿屋の下男・実は俵小藤太(たわらのことうだ)が修験者六部・実は将軍太郎良門(しょうぐんたろうよしかど)の髭を剃ると見せかけ、巨大な鎌で首をかこうとしますが、良門が不死身のためかなわないという演出が見せ場の演目。
初演は市川宗家(いちかわそうけ)でしたが、やはりきちんとした台本が残されておらず、現行のものは澤潟屋(おもだかや)市川猿之助(いちかわえんのすけ)の家の芸に伝わっています。
台本によっては良門の役どころが景清になっていて「景清物」と扱っているものもあるようです。
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