『め組の喧嘩』(めぐみのけんか)
江戸の相撲取りと、鳶職の大乱闘をえがいたもの。
東京は港区芝、浜松町あたりを受け持っていため組の町火消しは、いなせで男気のある集団。 庶民にとってはちょっとしたヒーロー達です。
片や大名家に抱えられ、一年を二十日で暮らすいい男といわれた相撲取り。
かれらは錦絵にも取り上げられ、これまた憧れの存在。
力士は地方出が多く、「成り上がりのカッペどもが、江戸の真ん中でチヤホヤされやがって…」とチャキチャキの鳶職連中からみれば面白くありません。
文化二年、芝神明の芝居小屋で実際に乱闘が起こり、鳶の者一人が死んだとか。
なかばノンフィクションの芝居。 俳優のアドリブも楽しい! |