『廓文章』
(くるわぶんしょう)
くまどりん
『吉田屋』(よしだや)
『夕霧伊左衛門』(ゆうぎりいざえもん)

藤屋の若だんなの伊左衛門は、廓遊びがすぎて、勘当されました。
今は落ちぶれて着物が買えず、哀れな紙子(紙の着物)姿となっていますが、なじみの遊女、夕霧に一目会いたいと、年の瀬の廓にやってきます。
女が他の客の座敷へ出ていると聞いてはやきもち。
しかし、会った途端にすねたり、なじったり。
やがて女の本心がわかると、素直に元のさやに収まるといった男の姿に三枚目的なおかしさがあるのが見どころ。
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