『乗合船惠方萬歳』
(のりあいぶねえほうまんざい)
西形節子2014年1月
今は昔、鶯の初音のような三河万歳の鼓の音が門口に、追羽根の音、晴着の人々の行交う江戸の初春の風俗が、隅田川の渡し場に集いました。
初夢の枕の下に敷く宝船に肖って(あやかって)、乗り合う人々は七福神の見立。七人がもとですが、一座の顔見世が眼目なので、人数は自由自在。
田舎侍、子守、門礼者、若旦那、猿回しなど、江戸の風俗の見本市、幕の開くのが楽しみですね!