『曾我対面』
(そがのたいめん)
くまどりん
工藤祐経(くどうすけつね)が鎌倉幕府の要職についたお祝いの席へ、乗り込んできたのは、祐経を父の敵と狙う曽我十郎(そがのじゅうろう)、五郎の兄弟でした。
結局、祐経が後に兄弟に討たれることを約束して幕になる、といった筋としては簡単なもの。
荒々しく敵にせまる五郎が江戸の荒事(あらごと)の典型なら、十郎は、弟をもの柔らかにたしなめるという和事(わごと)で演じ、二人の対比が見どころです。
そして、扮装、セリフ、音楽にいたるまで歌舞伎の様式美がタップリ盛り込まれた、必見の名作!
閉じる