「三大敵討ち」と呼ばれる有名な敵討ちがあります。
その三つとは…
「赤穂浪士の敵討ち」「曽我兄弟の敵討ち」そして「伊賀越の敵討ち」です。
まずは超・有名、大人気の忠臣蔵、「赤穂浪士の敵討ち」。歌舞伎だけでなく、ドラマや映画でも度々取り上げられて、抜群の知名度と人気を誇ります。歌舞伎では『仮名手本忠臣蔵』が有名ですが、かの有名な怪談歌舞伎『東海道四谷怪談』も、実は忠臣蔵をベースにしたお話なのです。ご存じでしたか?
次に、歌舞伎の定番キャラクター、「曽我兄弟の敵討ち」。
江戸の人々は曽我兄弟が大好き。お正月の歌舞伎は曽我兄弟に関係する物語を上演すると決まっていましたし、『壽曽我対面』『助六』『矢の根』『外郎売』などはみんな曽我兄弟が登場します。定番なあまり、だんだん、タイトルに「曽我」と入っているだけで中身は全く曽我兄弟と関係ないものも出てきたり… |