【社員募集】 先輩社員からのメッセージ Part2

制作部 : 上床 隆大  2002年2月入社
現在の仕事内容

毎月、初日前の舞台稽古の際にイヤホンガイド放送を試聴し、その内容をチェックしています。観劇するお客様にとって内容が理解しやすいかどうかをお客様の目線で確認する仕事です。また、例えば歌舞伎座の昼の部だけでも3〜4演目が上演されるので、演目ごとの内容チェックだけでなく、全体を通してのバランスなどにも配慮しています。チェックした内容は解説員や制作担当者に伝え、初日までによりよい内容へとブラッシュアップします。
古典作品が生まれた時代では常識であった事も、現代ではそうとは限りません。とはいえ何か勉強をするような解説では、観劇芝居を純粋に楽しめません。お客様がその作品に没頭できるよう、『知識』という難しさではなく、『豆知識』のような理解の手助けになる解説であるかどうか、それでいて芝居の情緒や雰囲気を壊さない、このバランスがとても重要なんです。

これまでで一番印象に残っている仕事

歌舞伎の海外公演に同行した事です。これまでニューヨークやロンドン、ベルリン、ルーマニア等に行きました。
現地の方向けの通訳イヤホンガイドを制作、放送したのですが、それぞれの国によって言葉の長さが違う。日本語よりも短かったり、長かったり。
舞台上のせりふは日本語なんですが、そセリフのタイミングに合わせてその国の言語を放送しても、俳優の演技や決めゼリフとタイミングが合わない事があります。それらを合わせるには日本語の台詞からややずらして放送する工夫が必要です。
ちなみにドイツ公演では、ドイツ語をもちろん放送したのですが、EU圏なので英語も出しました。日本語のセリフを元に、2つの言語のタイミングを合わせる事に・・・。時差ボケした脳ミソをフル回転させました。

私が仕事にやりがいを感じるとき

海外公演の時は、イヤホンガイドを利用したお客様にセリフや意味が伝わっているかどうかが不安でした。しかし稽古の時、現地通訳者の方に『イヤホンガイドを聞いて、すごく意味が分かって楽しめた』と言ってもらった時は何だか自信が湧いてきました。
そして本番の公演では・・・。観劇したお客様がスタンディングオベーションになった時は、観劇の手助けであるイヤホンガイドは、感動の手助けにもなると感じました。
お客様の心を震わせる何かを与えられるイヤホンガイドにやりがいを感じます。

当社を志望しているみなさんへのメッセージ 人に楽しみや感動を提供するお仕事は、まず『自分が楽しむ』が大切だと思います。『楽しみ』を生み出したいという熱意があれば、特に知識は要りません!私は経験豊かな先輩からいろいろな知識を教えてもらいながら、後から身に付けました。専門的なお仕事ですが、経験は問いません。みなさんとご一緒にお仕事できる事を『楽しみ』にしています!
 
制作部 : 加藤 淳吾  2007年4月入社
現在の仕事内容

制作部の中でも、主に舞台字幕を制作する部門で仕事をしています。
舞台字幕と一括りに言っても形はさまざまです。外国語のお芝居に日本語の字幕をつけたり、伝統芸能のセリフや詞章を原文のまま表示したり。イヤホンガイドの文字版なんていうのもあります。
既にセリフが決まっている(ずっと変わらない)映画での字幕と違い、舞台字幕は生(LIVE)の舞台にあわせて制作・表示します。役者さんがアドリブを言ったり、セリフを間違えたり(笑)、そういった状況に日々、逐一対応しながら字幕を作り上げます。
また、字幕制作の部門は守備範囲が広く、字幕のみならず舞台上の映像制作などを行うこともあります。当社の中では、割と肉体労働も多めなセクションになりますかね。
具体的に現在メインで担当している仕事は、歌舞伎座・国立劇場・国立能楽堂、その他外国語オペラやブロードウェイミュージカル、外国語演劇の字幕制作等です。

これまでで一番印象に残っている仕事

本当に色々なジャンルのお仕事をしたのでどれか一つを選ぶのは難しいのですが、しいてあげるなら2012年に担当した「家康と按針」という市村正親さんが主演なされたお芝居の字幕制作ですかね。キャストが日本人と外国人が入り乱れていて、日本語のセリフには英語の字幕、英語のセリフには日本語のセリフと舞台進行にあわせて字幕表示を切り替えて表示するというものでした。準備時間もあまりなく、とにかく過酷でハードルの高いお仕事でしたが、得られるものも多く、とても充実した期間だったと今でも時々思い出します。

私が仕事にやりがいを感じるとき どんな分野の仕事であれ、新しいことにチャレンジをしているときはアドレナリンが出てやりがいを感じます。歌舞伎のみならずそれ以外のさまざまな舞台芸術に関わり、そのお手伝いをできたと実感できたときに、とてもやりがいと達成感を感じます。
当社を志望しているみなさんへのメッセージ

当社は歌舞伎・文楽等の伝統芸能のイヤホンガイドをメインの商品としていますが、現在舞台字幕をはじめ、国立劇場歌舞伎公演の解説パートのアニメーション作成や聴覚しょうがい者の方向けのバリアフリー字幕等(舞台上の音響効果を文字でお届け)、さまざまな分野に積極的に挑戦している最中です。
皆さんの新鮮なアイディアで、我が社の新たな1ページを創って下さい。
期待しています!

  → 先輩社員からのメッセージ Part1
  
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